実施日:2025年11月29日 参加者:4名(会員4名、視覚障害者2名)
コースタイム:
11月29日(土) 大月駅(9:15発)…畑倉登山口(9:50)…鬼の岩屋(10:05)…岩殿山(10:30)…三の丸跡(10:50)…兜岩(11:45)…天神山(12:10 昼食 12:55)…稚児落とし(13:22) …浅利ルート登山口(14:00)…バス停ー大月駅(14:17着)
11月も終わりだが、秋晴れのもと遅い紅葉と変化に富んだコースで想像以上に楽しい山行となった。
9時大月駅を出発。車の往来が多く車道を歩くのが中々辛いが、ふと振り返ると、真っ白な富士山が雲一つなく姿を現している。思わず写真を撮る。ほどなく登山口到着。みると鬼の岩屋の案内。ここは猿橋、鳥沢、犬目と桃太郎伝説の里。鬼退治の作戦会議をした談合坂もある。ここが鬼の住処だったのか?と登山道を外れて見に行ってみる。何ともでかい岩屋である。100人くらいは平気で雨宿りできそう。
さて、いよいよ本格的に登山開始。登りはじめと同時に急坂を一気に登り上げる。ジグザグに登ること30分、目の前が開けた。秀麗富嶽十二景の一つ岩殿山山頂である。目の前に富士山がどんとひろがる…が、すでに雲がかかっている。道路で思わず写真を撮ったのは正解だった。
集合写真撮って出発をすると、まずは降りだ。どこまで降るのかと思っていたら、お城の説明が…しまった、山頂で本丸を確認するの忘れてた…一瞬戻ろうかという意見もあったが、ここは先を急ぐことにした。それでも三の丸や揚城戸跡など随所に城跡らしい箇所があり堪能できた。
その後もどんどん降り、ようやく底に着くと、熊注意の看板。ここにも出るらしい。しかし今日は人もそれなりにいるし、大丈夫でしょう、気を付けて行こうと話しながら登り返し。YUさんは森のくまさんを歌いだす!(リーダーはその歌を歌っているときに2回熊に遭遇しているというのに…)
すぐに鎖場だ。なかなかの登りごたえ。鎖に鉄棒にロープに岩に木、使えるものをすべて使って登る。ほどなく通行禁止の案内、兜岩である。断崖絶壁の岩場にトラバース道が見えるが、数年前崩落により通行禁止となった。岩殿山に興味を持ったのは、ここを通りたかったからだが、仕方がない。でもいくつかの鎖場を越えているうちに、そんなことは忘れて楽しんでいた。
さて、天神山に到着。少し雲が出ていたが、昼食を終わるころにはまた明るくなってきた。いよいよ稚児落としだ。思った以上の絶壁だ。写真で伝えるのが難しいのが残念である。本当にここから稚児を落としたのかと思うと、残酷な歴史を考えざるを得ない。足場は十分に広いが、すぐ先は数百メートルの絶壁である。危険防止の柵が無いのがまた良い。事故が起きることなく、この景観が残ることを願うばかりだ。
最後の降りも中々テクニカルだ。たまった落ち葉に足を取られながら、またロープに半分ぶら下がりながら降る。民家が見えたときにはホッとした、と思ったら真っ赤なモミジ。最後の最後に見事な紅葉だった。





















