岩登り技術講習会(日和田山)報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 0名 健常者 2名
令和 1年6月16日 つづら岩 合計 2名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:千足(8:05)…つづら岩(9:50~13:35)…千足(14:30) 天気:晴れ

 今回は、参加人数が少なかったが、しばらくつづら岩で岩登りをしていなかったこともあり、実施することとした。つづら岩を登るのは20年ぶりくらいだと思う。ここは、アプローチが大変で、岩場まで急登が続く。

 千足からまずは舗装道路を上り、舗装道路が終わるところから山道になる。すぐに道が分かれるが、今回は天狗ノ滝経由の道を登る。

 天狗ノ滝は昨日の雨の影響もあって、水量が多く、豪快に落ちていた。ルートに少し迷ったが、沢を渡って少し登ると、天狗ノ滝を経由しない登山道に合流する。

 綾滝は天狗ノ滝より少しおとなしい感じで、無数の白い糸を引くようなきれいな滝だ。ベンチがあるので少し休憩する。

 ここから次第に登りがきつくなるが、まだ最初はジグザグに道が切られていて、登りやすいが、小尾根に出たところに、ここから先は危険だと標識がある。小尾根のため、ジグザグが切られていなくて、直登になる。岩場に着くまでに体力を使ってしまう。

 岩場に着くと、どうしたことか人が大勢いる。これまでに3回ほどつづら岩に来たことがあるが、他のパーティーを見かけたことはほとんどなかったが、今回は30人くらいいたようだ。

 そんな状況のため、いきなりだが、誰も登っていない人工ルートを上ることにする。人工グレードでA1。少しオーバーハングした6mほどの1枚岩をアブミを使って登ってみる。久しぶりの人口登攀のため、結構疲れる。足がつりそうになったこともあった。それでも、リードして終了点へ。終了点でトップロープをセットしていると、腰が急に痛み、ぎっくり腰になったようだ。しかし、まだそれほど痛くない。最後のボルトにアブミを残置してきてしまったが、腰が痛むので回収はMさんにしてもらうことにする。

 Mさんは、人工登攀初体験。アブミを1本残置してしまったため、その代わりに、長さの違うシュリンゲを3本カラビナにつなぎ、アブミの代わりにしてもらう。

 最初は戸惑ったMさんだが、アブミの乗り方を理解してくれて、徐々に上に登っていく。しかし、立ち上がる際にどうしても腕力を使うし、脚力も使うことになる。中間くらいで、かなり消耗してきたようだ。それでも、がんばって最後まで登り切った。

 次は、一番右のフェースに行ってみるが、ここも3パーティーほどが使っていて、諦めることにする。

 岩場の下でお昼を食べ、昼食後は、一番左の3級ルート、通称オケラルートを上ることにする。私がトップで登るが、最初のチムニー状の岩溝がややかぶり気味で良くない。悔しいけどハーケンを使ってA0で登る。その上は簡単になるが、支点が取れない。気休めの支点を取って、最後の岩のトンネルに入っていく。下から見ると、非常に狭くてヘルメットが抜けられないのではないかと思うが、なんとかギリギリ抜けられる。ザックを背負っていたら、絶対に抜けられない場所だ。ここを抜ければあとは簡単な岩場となる。

 終了点からは富士山も見えた。Mさんに登ってきてもらう。かなり苦労していた感じがロープの動きで分かったが、しっかりと登ってきている。まだ2本しか登っていないが、Mさんは腕力を使い切り、十分に満足したと言うことなので、引き上げることにする。

 下りは早い。あっという間に天狗ノ滝の分岐を通過し、綾滝に着く。千足のバス停に着くが、バスが来るまで1時間少々の時間がある。近くの酒屋さんに入って、ホッと一息つく。外にベンチがあるがさんさんと日が当たって暑いので、中で休ませていただく。おばあちゃんがこころよく受け入れてくれた。そんなところに、初代スカイラインの車が着く。Mさんはとても驚いていた。いろいろ話を聞いていたが、私は途中からすっかり眠りモードに入っていた。
 

                                                               記:網干