ふれあいキャンプ(戸隠高原)報告
実施日 場所 参加者 会員 障害者 1名 健常者 4名
平成31年5月11日
~12日
戸隠高原 合計 5名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:
5/11 戸隠キャンプ場(11:15)…中社(13:30着、14:39発 バス)-戸隠キャンプ場(14:51着)
5/12 戸隠キャンプ場(7:50)…随神門(9:45)…奥社(10:15-10:20)…みどりが池(11:25-11:40)
   …鏡池(12:20-13:10)…中社(14:00)
天気:
5/11 晴れ
5/12 晴れ

★5月11日
 戸隠高原は、野鳥の宝庫。野鳥を見たり、歌声を聞くのなら、夏は適さない。それで、今回は春に企画した。天気予報も味方して、最初は曇りの予報だったものが、近づくにつれて晴れのマークがでるようになってきた。

 当日は、すばらしい天気に恵まれた。新幹線の車窓からは、浅間山がとてもよく見えた。

 長野駅で下車し、バスで戸隠キャンプ場に向かう。飯縄山の麓を巻くようにバスは走っていく。中社や奥社入口で多くの人が下車し、戸隠キャンプ場まで行ったのは我々だけだった。

 キャンプ場は14時以降でないとチェックインできない。少し荷物を預かってもらって、バス道路に並行して付けられたさかさ川遊歩道を歩いて中社まで行くことにする。

 歩きはじめると、早速ミズバショウが出迎えてくれる。キクザキイチゲも咲いている。新緑の木々の中を歩くのは気持ちが良い。しかし、どうも道がはっきりしない。途中で車道に出てしまう。他に道がないようなので、車道を奥社入口まで歩くことにする。道路端にもキクザキイチゲが多く、ミズバショウも咲いている。白い塊がいくつも水たまりの中に浮かんでいる。カエルの卵と思うが、はっきりは分からない。

 忍者からくり屋敷には入らないが、敷地にはカタクリがたくさん咲いている。

 奥社入口からは、はっきりした遊歩道を歩いて中社に向かう。ここは、カタクリがずっと続く。キクザキイチゲやニリンソウも咲いている。名前がはっきり分からないがスミレの仲間もたくさん咲いていた。

 途中で開けて戸隠山がよく見えるところで昼食とする。下の方には桜が咲き、とても良い景色だ。

 女人堂跡を過ぎ、中社の西参道に到着。中社の本殿にお参りし、バス停に向かうが、バスは行ったばかりなので、小鳥ヶ池まで行くことにする。道がよく分からず、少し迷ったが、道標を探して正しい道を行くことができた。この道には、ショウジョウバカマが咲いていた。

 小鳥ヶ池からの戸隠山も見事だった。M君はカモを見たがっていたが、残念ながらカモは見られなかった。

 中社のバス停に戻り、バスでキャンプ場まで行く。キャンプ場に入ると、川が流れ、そこら中にミズバショウやキクザキイチゲが咲き、目の前には戸隠山が見える。木々の上には黒姫山も見え、振り返ると飯縄山も見える。すばらしいシチュエーションだ。

 今回は5人だけだが、コテージを予約しておいた。コテージ内は、快適に過ごせるが、カメムシが非常に多い。コテージ内には、カメムシ退治用に殺虫剤が置かれている。20匹くらいのカメムシを退治しただろうか?

 食材の準備は、NさんとIさんにお願いした。おいしい料理に舌鼓を打ち、Nさんが準備してくれたビールと私が準備した焼酎を飲みながら、いろんな話をしている内に夜は更けていった。

★5月12日
 3時半頃外に出てみると満天の星空だった。朝食は、ウインナーや野菜サラダなど。昼食用におにぎりも握っていただく。女性陣に感謝。

 朝食後、キャンプ場内を散歩して、写真を撮ったりする。戸隠山や飯縄山がよく見える。アカハラの声も聞こえる。

 M君は朝起きるのが辛い。それでも、がんばって起きて、朝食を摂る。出発は、予定より50分ほど遅れたが、行程には余裕を見ているので、ゆっくり出発する。

 管理棟に鍵を返し、地図を確認してから、ささやきの小径を歩く。早速、アカハラが地面を歩いているのが見える。ミズバショウはどこでも見られる。スミレの仲間も咲き、キクザキイチゲやアズマイチゲも咲いている。朝の林を歩くのは気持ちが良い。

 のんびりペースでなかなか進まないが、ペースに合わせて写真を撮ったりしながらゆっくり歩く。ツツドリやイカルのさえずりが聞こえる。

 雑木林やカラマツ林の中をしばらく歩くと人の声が聞こえるようになる。ここまでは大人数の学生たちが通り過ぎていったが、それ以外に人に会うことはなく、とても静かなコースだった。

 人の声が近づくと随神門に着く。ここは奥社の参道。さすがに人が一気に多くなる。私たちも立派な杉並木の山道を登っていく。ヤマガラやオオルリの声が聞こえてくる。

 長い階段を登っていくと奥社に到着する。奥社の裏手には、戸隠山の岩壁が間近に迫っている。参拝してから来た道を引き返す。

 随神門からは、森林植物園の中を歩く。熊が見られたという報告が連日あるので注意するように看板が出ている。M君は、怖くて不安になっていたが、お母さんが大丈夫であることを何度も復唱して聞かせている。8回ほど復唱しないと気持ちが切り替わらないことを理解しているのだろう。M君の気持ちをしっかりつかんでいることに頭が下がる。

 植物園内のミズバショウ園は、一面ミズバショウが広がりすばらしい。そこへキビタキが現れてくれた。鳥に興味のない人たちが通り過ぎていくが、逃げてしまわないかとヒヤヒヤする。それでも、5mほどの近さでキビタキを見ることができた。

 昨日からM君がカモを見たがっているので、みどりが池に行く。カモはいなかったが、しばらく休憩していると、まずカイツブリが現れ、すぐにマガモも現れてくれた。マガモは2羽だけ。M君の思いがカモを呼んだのかも知れない。

 ここでは、キビタキが見られ、さらにノジコも見られた。今回、双眼鏡を忘れてしまったため、ノジコとは分からなかったが、カメラに大きなレンズを装着したバードウォッチャーの方が教えてくれた。

 みどりが池から最後の目的地、鏡池に向かう。リュウキンカの群落が楽しませてくれる。

 しばらく歩くと、赤い鳥居が連なっているところに出た。ここは天命稲荷だ。鳥居をくぐろうとすると、鳥居の横の木の低い位置に尾の長い大きめの鳥がいる。頭が黒かったので、サンショウクイではないかと思った。帰ってから写真で確認することにする。

 鏡池はもうすぐそこだった。鏡池は周囲に桜も咲き、戸隠山がよく見える場所。畔の木の下で昼食タイムとする。予定のバスにはもう間に合わないので、1本遅らせることにする。

 集合写真を撮ってバス停に向かうことにする。地図にある池めぐりコースを歩こうと思ったが、登り坂があるので、車道を歩くことにする。この車道も緩やかだが登りが続いていた。それでも、遠の黒姫山を見たり、センダイムシクイの声を間近で聞いたりしながら歩いて行くと、森林植物園のバス停に着いた。土産を買いたい人もいるが、ここには何もないので、中社まで歩くことにする。

 中社でバスに乗り、帰路についた。バスの中では、いつの間にか眠りについていた。豊かな自然の中で、多くの野鳥や草花に出会えて、とても楽しい2日間を過ごすことができた。
                                                             記:網干

《参加者の感想》
 戸隠高原が、想像以上の素晴らしい場所で、『なるほど、これなら誰もが満足できる♪テンションあがる!』と実感できました。珍しい花、鳥達に出会うことに慣れてくる感覚も、贅沢な経験でした。
 本当に素晴らしかったです。表現できる言葉を持ち合わせていなくて…感動をお伝えしきれず、ごめんなさい。
  ご一緒できましたみなさま、ありがとうございました。ホームページの写真がものすごく、楽しみです!!
                                                             記:F.Iさん