伯耆大山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 6名
平成30年9月23日 伯耆大山 合計 8名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:夏山登山口(6:05)…五合目(7:40-7:50)…六合目避難小屋(8:15-8:20)…
        弥山山頂(9:20-9:40)…六合目避難小屋(10:55-11:20)…
        元谷避難小屋下(12:10-12:15)…山の家シーハイル(13:30)
天気:晴れ

★9月22日
 今回は、22日から24日の計画で、22日に大山登山、23日に蒜山登山をする計画だったが、天気予報が悪く、好天に恵まれるのは23日だけの予報となった。22日の朝、米子駅に着くと、雨は上がり天気は急回復してきていた。これなら予定通り、今日、大山に登れるかも知れないと思い、るーぷバスで大山寺に向かう。

 大山は雲に包まれて入れ姿を見せない。それでも急回復することも考えられるため、登るつもりでいたが、大山寺に着くと、まだ雨が降っている。そのまま、今日泊まる山の家シーハイルに向かう。

 シーハイルに着き、今日の登山は中止し、明日、大山に登ることとする。今日は観光とする。交通手段等をいろいろ考えたが、シーハイルのマスターが知り合いのタクシー運転手がジャンボタクシーに乗っていて、境港経由で出雲大社まで送ってくれるという。料金もなんとか払える範囲なので、ジャンボタクシーに乗せてもらうこととする。

 運転手さんはこの付近のことをよく知っている方で、いろいろと説明してくれる。皆生温泉の近くを過ぎ、境港に行く。港付近にはイカ釣り船が並んでいた。境水道は中海、宍道湖を海とつなぐ水路だ。

 境港駅で下ろしてもらい、写真を撮る。境港は水木しげるの出身地。駅には鬼太郎と妖怪たちの大きな壁画が描かれ、街路灯は目玉おやじとなり、駅前にも様々なモニュメントがある。その後、水木しげる記念館に行き、そこで妖怪が集まっているところを見る。今日は、妖怪総出で、交通安全のパレードをするらしい。ちょうどよいタイミングで、ここに来ることができた。土産物屋も妖怪づくし。ここは、妖怪一色だ。

 次は、境水道大橋を通って島根県に入る。ここから、中海の北側を通り、松江城の前を通って、宍道湖の北側を走る。そして、出雲大社に到着。運転手さんお勧めの割子そば屋さんの前で下ろしてもらう。おいしいそばを食べ、出雲大社内を歩いて、出雲大社前駅に向かう。帰りは電車の旅だ。山陰本線は、単線でまだ電化されていない。こんなこともはじめて知ることができた。

 米子駅からるーぷバスで大山寺に行く。シーハイルの方が迎えに来てくれる。本当にありがたい。汗を流した後は、食堂で夕食。今日は我々だけの貸し切りだったが、翌日が登山なので、早々に床につく。

★9月23日
 シーハイルでは4時30分以降であれば、いつでも朝食を準備できるとのこと。5時にお願いする。シーハイルの方からモンベルの前まで車で送っていただく。今日はすばらしい天気だ。

 予定より1時間ほど早く夏山登山口に入る脇道を出発する。登り口は急な階段だったが、少し登ると夏山登山道に合流する。ここからは広い道となる。そして、すぐに階段が始まる。阿弥陀堂に立ち寄り、さらに樹林帯の階段を登っていく。

 三合目を過ぎ、順調に登っていく。登るにつれ、木の間からわずかに麓が見えるようになる。五合目に着くと、樹林が切れたところから、島根県方面が見える。小さな子どもを前に後に背負って登ってくる強者のお父さんもいる。今日は好天なので、多くの人が登ってくるようだ。

 帰路に使う予定の行者コースの分岐となる行者別れを過ぎ、六合目の避難小屋前で休憩する。この付近になると高い樹木が少なくなり、展望がよくなる。大山北壁がよく見え、稜線にユートピア避難小屋も見えている。麓方面は、島根半島や中海、美保湾がよく見える。

 七合目を過ぎるとさらに展望がよくなる。足下は岩場が多くなる。標高1,600mの標識を過ぎると、傾斜は落ち、弥山山頂へと緩やかな斜面となる。木道が続いている。周囲の木には赤い実が付いている。これはイチイの実と同じなので、こんな小さなイチイの木があるのかと思っていた。あとで知ったが、これがダイセンキャラボクだった。

 目の前に見えている弥山山頂を目指して木道を上る。山頂直下にある避難小屋で用を済ます。我慢してここまでがんばったFさんもスッキリさわやか。

 山頂に到着すると、稜線に剣ヶ峰が見えている。あそこが大山の最高地点だが、崩落が激しく、立ち入り禁止となっている。中国山地の西側や氷ノ山方面が見える。ただ山の名前はほとんど分からなかった。視界がよければ四国の剣山や石鎚山も見えるようだ。氷ノ山は加藤文太郎がフィールドとしていた山なので、一度行ってみたい気もする。

 少し待っていると、全員が山頂に到着した。集合写真を撮り、休憩してから下山にかかる。下山は、少し大回りになるが、梵字ヶ池経由とする。梵字ヶ池はどれが池なのかよく分からなかった。ただ、このコースにダイセンキャラボクの説明板があり、イチイと同じような実の木がダイセンキャラボクであることを知った。

 夏山登山道に戻り、下っていく。登山者がぐっと増えていて、上りは渋滞している。3連休で天気がよいのが今日だけなので、登山者が今日に集中したのだろう。これから登る人は相当の時間を見ておかないといけないだろう。

 六合目避難小屋前で昼食タイムとする。シーハイルで作っていただいた550円の弁当は、とても豪勢でおいしかった。行者別れから行者コースを下る。こちらに来ると、人は少なくなる。ブナの林がとても美しい。ブナの木に、キノコの大きな塊がついていた。何というキノコなのだろうか?

 元谷避難小屋は登山道から少し離れているので立ち寄らないこととする。この付近からは大山北壁が屏風のように立ちはだかっている。とても立派だ。

 元谷入口からさらに下り、大神山神社奥宮に出る。とても古く立派な神社だ。さらに下って大山寺に立ち寄る。ここから、シーハイルに行くには、大山寺の車道に下りて車道を歩くコースと、山道を直接往く道があるが、山道を行くことにする。

 大山寺から、少し来た道を戻り、シーハイル方面への山道を登っていく。思っていたよりも登りが長かった。それでも、宝珠山方面に登る道に合流して下っていく。後から来たIさんたちは近道を下ったが、はっきりした道がなかったので、私たちは車道に出てからシーハイルに着いた。

 シーハイルでは、シャワーを使わせていただき、バス停まで送っていただいた。何から何までお世話になり、感謝です。るーぷバスに乗って米子駅へ。ここで、米子に泊まる4人と、親戚等に行く4人に別れる。

★9月24日
 この日は、安来市の足立美術館に行くSさんと別れ、山陰地方初めての3人は鳥取砂丘に立ち寄って帰ることにする。鳥取砂丘では、直接馬の背に登る人が大勢行くコースではなく、右側からぐるっと時計と反対回りで歩くこととする。砂丘に咲く植物や空を舞うコシアカツバメ、5万5千年前の大山の噴火で積もった火山灰の露出地、わずかだが風紋を見ることができた。

 鳥取駅に戻り、昼食を撮った後、特急はくとで姫路に向かう。山陰本線や智頭急行線はディーゼル特急だった。姫路からの新幹線も座ることができ、ゆっくりと帰路につくことができた。みなさま、お疲れ様でした。

                                                             記:網干