美の山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 4名 健常者 12名
平成30年4月8日 美の山 合計 16名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:和銅黒谷駅(10:25)…和銅遺跡(10:40-10:45)…美の山(12:20-13:25)…
        親鼻駅(15:05)
天気:晴れ一時曇り

 任意団体となって最初の山行は、奥武蔵の美の山(簑山)だ。ここは、西暦708年に和銅が採掘され、朝廷に奉納されたところだ。日本最古の流通貨幣「和同開珎」も和銅から作られたらしい。和銅黒谷駅のホームに降り立つと、早速和同開珎のモニュメントが迎えてくれる。その裏手奥には両神山もよく見えている。今日はすばらしい天気の中で、山歩きができそうだ。

 山道を登り、道路に出ると、麓の春らしい風景と、その奥に連なる山々が見えるようになる。色とりどりの芽吹きの木々が迎えてくれる。足下には、たんぽぽやオオイヌノフグリが一面に咲く場所もある。

 まずは、和銅遺跡に寄り道してみることとする。大きな和同開珎のモニュメントがあり、そこで集合写真を撮る。

 ホオジロももうさえずり始めていた。

 里を抜け、山道へと入っていく。今日は比較的気温が低いと予報していたが、歩けばやはり暑くなる。上着を脱いで登っていく。足下には、タチツボスミレが咲き、イカリソウも咲いていた。

 登っていくと、目の前に多くの桜が咲いているところに出た。もう美の山の山頂は近いようだ。足下には、タチツボスミレだけでなく、アカネスミレやエイザンスミレ、ヒトリシズカ、フデリンドウ、ジュウニヒトエ、ミミガタテンナンショウなどが咲き、少し登るとニオイタチツボスミレも見つけた。香水のようなほのかなよい香りがする。まさに春の草花の天国だ。

 人が大勢見えるようになると、そこが山頂だった。すぐ近くまで来るまで来られるので、山登りでない人の方が圧倒的に多い。

 最も高い展望台に上がると、両神山、武甲山、大霧山などが一望だ。さらに甲武信ヶ岳等の奥秩父主脈も見えている。雲取山も見えているが目立つ山頂ではない。

 山頂で昼食タイムとする。久しぶりに参加したYさんは、今も3合おにぎりを頬張っている。これだけ食べれば大きくなるだろう。

 山頂一帯は桜の山だ。8000本の桜が植えられているらしい。花の咲く時期にずれがあるためすべてが満開とはならないが、周囲の山々を桜の花が引き立たせてくれているようだ。

 山頂で1時間以上ゆっくりしてから下山にかかる。まずは舗装された道を下っていく。桜の木の下で、コスプレの女の子3人組が、いろんな踊りを披露し、男性に写真を撮ってもらっている。

 登りでは見つからなかったアケボノスミレも咲いていた。下りも危険なところはないが、少しジグザクが切ってある、急な斜面もあった。しかし、問題なく順調に下っていく。

 春爛漫の一日、木々の花や草花を楽しみながら歩くことのできた1日でした。親鼻駅にほぼ予定の時間につき、秩父鉄道に乗って、乗り換えなしで池袋駅に向かった。新年度、初めての山行、お疲れ様でした。
 

 

                                                             記:網干