鐘撞堂山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 8名
平成29年4月9日 鐘撞堂山 合計 11名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:波久礼駅(9:40)…少林寺(10:15-10:20)…羅漢寺山(10:35-10:50)…
        鐘撞堂山(11:40-12:20)…大正池(12:50)…寄居駅(13:40)
天気:雨のち曇り

 この天気予報の難しい季節。一週間前の予報どころか、1日前の予報も当日には変わっていた。波久礼駅に降り立つと雨が降っている。それほど強い雨ではない。電車の中で、雨具を着て出発準備は万端。参加人数は、直前で6人減ってしまったものの、11人の人数で歩きはじめる。

 

 すぐに線路を横断してかんぽの宿の下を歩く。道標を確認しながらも、過去に一度歩いたことのあるSさんに案内してもらって、まずは少林寺を目指す。数日前に咲き始めた桜は一気に満開になった。

 

 少林寺に着くと、ツツジも咲いている。屋根のある大きな竈のようなところで休憩していると、通りがかったおばさんがすぐ上に東屋があるよと教えてくれる。気さくに声をかけてもらえてありがたい。

 

 ここからは、五百羅漢が並べられた登山道を羅漢山まで上がる。羅漢さんは、みんな耳たぶが大きい。手ぬぐいを頭にかぶった羅漢さんなどもある。いろんな表情を楽しみながら登っていく。

 

 羅漢山の山頂に着く頃、雨が止んできた。しまし、スマホでレーダー画像を見ると、もう一雨来そうだ。山頂には、ひときわ大きな羅漢さんが奉られている。全盲のAさんは、Nさんのサポートで大きな羅漢さんをさわりに行く。

 

 ここから一度麓に下る。ピンクの八重のツバキがきれいだ。車道に出ると、その周囲も桜できれいだ。山道に入って登っていくと、Hくんがピンクのツバキを持っている。私の頭に飾ってほしいとのこと。「似合うわけないよ~」と思いながらも、H君の頼みを断るわけにはいかない。Iさんが写真を撮っていた。H君の頭にも乗っけてあげる。

 

 鐘撞堂山の山頂が近づくと雨も完全に止んだようだ。山頂は、桜がたくさん植えられている。展望台に上がっているみんなは、桜に囲まれている。鐘のある所に行くと、榛名山や浅間山が見えた。大きな桜の咲く側は、長瀞アルプスが連なっているようだ。山頂の東屋で昼食タイムとする。鍋を持ってきている若者たちもいた。

 

 山頂の一角には密かに咲くカタクリがある。まだ花弁が反り返っていなくて、たれたままだが、今年はじめて見るカタクリなので、やっぱりうれしい。ジュウニヒトエも咲いていた。

 

 山頂を後に下山にかかる。竹林を過ぎ、大正池を目指す。足下には、タチツボスミレ、エンゴサク、キケマンなどが咲いている。大正池の畔には、野鳥の聞きなしが書かれている。イカルは「ロクシ ニジュウシ」と書かれているが、私は「オキク ニジュシ」で覚えている。自分が覚えやすい聞きなしで覚えるのが良いのだろう。

 

 途中でスーパーに立ち寄りながらも予定よりかなり早く寄居駅に着いた。もうすっかり雨は上がっている。春の雨に打たれながらも、桜や草花など春の風景を楽しめた一日でした。

 

                                                               記:網干