槇寄山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 9名
平成27年10月10日 槇寄山 合計 12名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:浅間尾根登山口(10:10)…大羽根山(11:30-11:40)…数馬峠(12:20-12:55)…
        槇寄山(13:45-14:00)…数馬(15:40)
天気:曇り

 いつもながら山に行く前は天気予報とにらめっこ。曇りの予報だった週間予報は、3日ほど前には曇り後雨に、ところが前日になると晴れ時々曇りで降水確率10%。これは好天が期待できるなと当日を迎えると、曇り空。すぐに晴れるだろうと思ったが、1日中高曇りだった。

 

 武蔵五日市から出るバスは、追加便もあり4台が数馬に向かう。バス会社は、全員が座って行けるように増発してくれている様子。後ろに並んだ私たちも、全員座っていくことができた。

 

 浅間尾根登山口で下車。前に並んでいた7人がバス停で歩く準備中だった。いつものM君の帽子放り投げ挨拶が始まる。今日も楽しそうだ。

 

 自己紹介の後、登り始める。最初は少し急坂が続く。植林帯の中を登っていくが、M君はマイペース。前に行ったり後ろに行ったりしている。休憩の要求があっても休憩しないと、葛藤が始まる。でも、あきらめて登り始める。決して見捨てるようなことはないけど、動かないときはおいていったり、先頭を歩いてもらったり、あの手この手を使って登っていってもらう。私を含めてみんなおじさんおばさん、ザックを引っ張られると体が持たない。「それはダメだよ」といいながら、自分の力で登ってもらう。

 

 急坂も大羽根山まで。大羽根山は北側の展望が開けていて、御前山や大岳山、六ッ石山などが見える。ここからは緩やかな登りとなる。

 

 空の高さが低くなってくると笹尾根に出る。笹ヶタワノ峰で休憩しようと思ったが、ここは山頂を巻く形で登山道ができているようだ。ただ、昭文社の少し古い地図では笹ヶタワノ峰は数馬峠の先の1157m地点になっている。私の2014年版では1121mが峰になっている。

 

 そんな違いを確認しながら歩いて行くと、南側が開けたところに出る。ここが数馬峠だ。高曇りだが、富士山がよく見える。ここで昼食タイムとする。今回が2回目の参加となる、全盲のSさんもしっかり登ってきた。

 

 数馬峠から笹尾根をじわりじわりと登っていく。紅葉にはまだまだ早いが、木々の葉は夏の力強い緑は影を潜め、黄色みを帯びた柔らかな緑に変わってきている。山々の自然は一歩一歩、秋を深めていっている。

 

 西原峠を過ぎると、槇寄山への最後の登りになる。とは言っても、ほんの少しの登りで山頂到着。6~7人ほどの男性グループが昼食中だった。私たちは集合写真を撮った後休憩する。少し薄くなったけど、まだ富士山が見えている。

 

 山頂からは西原峠まで戻って、下りにかかる。所々、片側が切れた細い道もあるので、慎重に下る。途中で数馬の西側に下るコースと仲ノ平に下るコースの分岐があるはずだが、それが見当たらず、標識は仲ノ平への下山路を示している。

 

 段差の大きな階段が続き、膝への負担が強くなる。今回が2回目の参加となるSさんは「飛び降りるように降りる感じだ」と言いながらも順調に下りている。

 

 長い下りもようやく民家が見えてきた。鹿除けの網などを過ぎると、民家に出て、あとは車道を歩くようになる。かつてキャンプや忘年会をした仲ノ平キャンプ場は今はなくなっている。バス路線に出て、時間があるので数馬まで歩いた。

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

 薄曇りの一日でしたが、自然林が多い登山道は柔らかな空気に包まれていて、とても気持ち良かったです。木々の紅葉はまだでしたが、りんどうが咲いていたり、キノコがたくさん生えていて、集落に下りれば、コスモスが咲いていて…
秋なんだなぁ、と体全体で感じる事が出来ました。

 気付いたり、気付かされたり、アルプ仲間と行くからこそ、より一層、感じられたと思います(*^_^*)

 息子の「山登り、楽しかった」と言う一言、私も「そうだね、楽しかったね」と返しました。多くの会話は無くとも共感出来ます。やっぱり山はいいです。

                                                               記:F.Iさん