武尊山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 5名
平成27年9月6日 武尊山 合計 8名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:武尊牧場(5:00)…花咲湿原分岐(6:00-6:15)…武尊避難小屋(6:40-6:55)…
        中ノ岳(9:20-9:30)…武尊山(10:20-10:50)…剣ヶ峰山(12:10)…西峰(13:10)…
        高手山(15:10)…旧武尊高原川場キャンプ場下の駐車場(15:35)
天気:霧後雨

 昨晩は、武尊牧場キャンプ場のログハウスに泊まり、とても盛り上がった。本当は、土曜と日曜の天気を入れ替えて欲しかったが、それはかなわず、外は深い霧に包まれている。それでも、夜半の雨は上がっていたので、助かる。

 

 ログハウスを出て、日の出前の暗く深い霧の中を登山道目指して歩いて行く。幅広い山道を歩いていくと、木道も出てきた。登山道は緩やかなアップダウンを繰り返す。

 

 花咲湿原への分岐を過ぎ、緩やかに登っていくと武尊避難小屋に着く。詰めて入れば板の間に7人から8人は横になれるだろうか?

 

 次は田代湿原への分岐となる高山平を通過する。この頃から登山道は、頻繁に田んぼ状態のどろどろ道が現れるようになる。登山道を先行していく1羽の鳥がいる。腹の部分が黄色なのだが、霧にベール包まれてはっきり分からず、こんなところにいるわけないと思いながらも、キセキレイではないかと思っていた。帰って写真を見たらルリビタキだった。3分ほど、登山道を先導してくれた。

 

 オヤマリンドウが咲き、ナナカマドは赤い実を付けている。タケシマランもみずみずしい赤い実を付けている。

 

 時々、左側(南側)の樹林が切れているが、今日は全く展望がない。白い霧が見られるだけだ。時々雨も降るようになってきた。

 

 ようやく鎖とロープの垂れ下がる岩場に到着する。ホールドもスタンスもあるが、濡れているので慎重に登る。最初の岩場を登ると、さらに次の小さな岩場があり、最後にもう一つ岩場があった。

 

 ここを過ぎ、さらに20分ほどで中ノ岳直下の分岐に到着。前武尊方面から来ると、ここで合流となる。少し行くと。笹清水。標識には「菩薩界の水」と書かれていた。そして三ツ池が次々に現れる。さらにトラバース気味に進み、ザレ場や岩場を慎重に通過すると、ようやく日本武尊の銅像が見えてきた。ここで記念写真を撮る。

 

 山頂は、ここから15分ほどのところにあった。ここまで数人しか会わなかったが、休憩していると武尊神社方面から数人が登ってきた。少し早いが我々は、ここで昼食とする。展望図を見ると、360度、谷川岳方面から富士山まで見られるが、今日は霧に包まれて全く見えず。またいつか来る機会があるだろうか?

 

 山頂を後にして、剣ヶ峰山方面に下山にかかる。最初から急坂の連続となる。Fさんをサポートしていたが、Fさんが足を滑らせて転ぶと、私も転んだ足に足を取られてFさんの上に乗ってしまう。そんなことが何度かあった。

 

 それでも、慎重に下って、剣ヶ峰山への登りにかかる。岩場を登ると、剣ヶ峰山に到着するが、両側が切り立って非常に狭い山頂だ。ここでは休憩できないので、さらに少し進む。私は少し腹を下したので、みんなに先に行っていてもらう。ちょうどベンチがある所で、みんなは休憩していた。

 

 ここからしばらく楽な道だったが、途中から急な木の階段になる。幅が狭く、滑りやすい丸太なので、慎重に下って行く。ベンチと標識があったところを西峰と思ったが、西峰はまだ先だった。

 

  長い下りに飽きてくるが、まだまだ下りは続く。予約していたタクシー会社に30分ほど遅れることを伝える。左に川場スキー場のリフトなどが時々見える。緩やかなアップダウンを何度か繰り返し、ようやく高手山に到着。この頃には、雨が降り続くようになってきた。ここからコースタイムは40分となっていたが、20分ほどで旧武尊高原川場キャンプ場に到着。さらにコンクリートの道を下ると広い駐車場に到着する。タクシーはキャンプ場まで上がってくれたのだが、5時20分で道路を封鎖されるということで駐車場に下りていたらしい。泥に汚れた雨具を脱ぎ、タクシーに乗り込む。長い下りで痛くなった膝を使わないで済むと思うとホッとする。下界が近づくにつれて、雨脚が強くなっていった。

 

                                                                 記:網干