乙女高原山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 5名
平成27年6月7日 乙女高原 合計 9名 会員外 障害者 1名 健常者 1名
コースタイム:焼山峠(10:55)…大窪山(11:30-11:40)…乙女高原駐車場(12:10)…
        ヨモギ頭(12:30-13:10)…(自然観察路)…焼山林道(15:05)
天気:曇り

 週末の天気予報は、1週間前はあまり良くなかったが、近づくにつれて良くなり、前日には晴れ時々曇りになった。しかし、また当日になって、曇り時々晴れに変わる。実際に行ってみると、周囲のどの山も稜線付近を雲に隠して見えない。展望は利かないかも知れないが、今回の一番の目的はレンゲツツジなので、雨が降らなければよしとしよう。

 

 柳沢峠でタクシーを下りる。すでに周囲にはレンゲツツジがたくさん咲いている。今回は、初参加の方が2人。新鮮な雰囲気がある。いつもどおり、自己紹介をして出発する。

 

 まずは舗装道路を歩く。途中で大窪山への道標がある。シャクナゲ群生地があるということなので、立ち寄ってみることにする。今回は、ここが一番体力を必要とするところだった。新緑のカラマツ林を登り、少し急な階段を登るようになる。初参加で全盲のSさんは、初めての山道のため、体力を使ったようだ。初めての山道は、精神的にもかなり緊張したはず。それでも、Nさんのサポートでがんばって登っていく。

 

 山頂近くにシャクナゲの木はたくさんあったが、残念ながら花は一つもなかった。すでに花期が終わったのだろう。

 

 大窪山の山頂で小休止して下りにかかる。遠くで、ホトトギス、カッコウ、ジュウイチのトケン類が鳴いている。近くでは、キクイタダキやコガラ、ヒガラが鳴いている。

 

 少しアップダウンのある道を下って、車道に出る。車道の向こうは、乙女高原だ。白樺の林とツツジがすばらしい。高原の遊歩道を歩く。足下には、サクラスミレやギンランも咲く。高原を左回りに歩く形で、ヨモギ頭に登る。その手前の晴れていれば富士山がよく見えるところで昼食タイムとする。

 

 今回、一眼レフカメラがSDカードを認識しないため、ビデオで写真も撮っていたが、Kさんが自分の持っていたSDカードを寄付してくださったので、その後は使えるようになった。Kさんに感謝です。

 

 今回は、雲が多く残念ながら富士山は見えなかったが、とにかくすばらしいレンゲツツジが見られて良かった。少し上にあるヨモギ頭に行ってみる。ここは展望はなし。その先には、ブナじいさんがあるらしいが、かなり急にくだらなければならず、戻ってくるのも面倒なので、今回はパスする。

 

 乙女高原を反時計回りに回り込むように歩く。とにかくレンゲツツジが満開に近くて、大群落のところも楽しく通過する。そして、自然観察路に通じる車道脇の遊歩道を歩く。ここは、湿地帯で、クリンソウやサンリンソウなどがたくさん咲いていて、すばらしかった。自然観察路に入って、下って行く。こちらはヤマツツジが咲いている。足下にがギンリョウソウが咲く。最初は分かりやすい道だったが、次第に道が分かりにくくなる。歩く人が非常に少ないのだろう。登山経験が豊富でないと、この道は途中でかなり不安になるところだ。私も、早くはっきり分かるところに出たいと思って、後ろが見えなくならない程度に先を歩いて、ルートを確認する。

 

 道が少しはっきりしてきて、沢から離れて尾根の方に道が続いていたので、ホッとした。コルのところに道標もあり、ホッと一息。近くにはニリンソウが咲き、オオルリがきれいにさえずっていた。

 

 コルから少し下りたところが、焼山林道だった。予約していたタクシーの運転手さんも10分ほど早めに来てくれて、すぐに乗り込み、塩山へと向かった。初参加のIさんもSさんも楽しめたと言ってもらえてうれしかった。

 

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

 乙女高原はファンクラブがあるというので興味深かったのでいってみましたが、いってみればなるほど1700mの草原は綺麗に整備されていました。観察路にはロープがはってあり、歩道にはわらが敷き詰めてある。植物を人の足で荒らさないように配慮してあったのはすごいなと思いました。どれだけの人の手がかかっているのでしょう。人の優しさがこもっている草原って感じで気持ちよかったです。

 ぶなのじいさんに会えなかったのは残念でしたが、星を見るのに適した場所のようなので、また訪れて、ぶなのじいさんに会いにいきたいと思います。

                                                              記:S.Kさん